★売上と客数を増やす為に行った行為と具体的内容(お蕎麦屋店編)★

会社、店舗に関わらず、売上がUPという大きな目標は誰しもが抱いている事であると思います。客数又は客単価が上がらなければ売上は上がりません。いずれかを上げる為の取組みは無限にあるかと思います。以下の法則に基づき過去取り組んだ事例を紹介して参ります。

売上=客数×客単価

今回は客数UPに着眼した行為を紹介します。

客数=新規顧客+固定客

【店舗取り組み事例】

ベランダで蕎麦の写真

立地:練馬区内、最寄り駅から徒歩10分、商店街、15坪

席数:25席

業種:蕎麦(丼物・天ぷら有り)

平均単価:1000円

営業時間:11:00~20:00(9時間営業)週1日定休日有り

平均客数(1日):店内約20名、出前約25名分、合計約50名

平均売上:日販50,000円~60,000円

※店主からの相談で出前の「売上(客数)」をUPさせたい!!!との相談を受け現状の分析(診断)を元に対策と行為(処方)を計画しました。

●目的●

客数UP(出前部分の拡大)

●現状分析(診断)●

創業は50年の老舗店舗、現店主は二代目になり地域密着型、特に新顧客獲得に向けた取り組みはしていない。昔なじみのお客様も高齢化が進み徐々に客数も減ってきている状況。特に若い世代は顧客にはいない。

新規顧客:商店街の立地ではあるが、地元の以外は訪れる事は皆無の商店街であり、新規顧客(流動顧客)の獲得は難しい立地。

固定客:ランチタイムが主であり、ディナータイムの売上は現状皆無(売上の約90%はランチタイム(夕方まで)

~~新しい客層の獲得とディナータイムの売上拡大が課題~~

・何故、ファミリー層の支持がないのか?来店される固定客(御老人)の子供の家庭について聞き込みを実施した結果は「ピザ」「ファミレス」「某有名ハンバーガーチェーン」等の出前が主流であることが判明(予想通り)子供の好むカテゴリーが主流である。

ピッツァ・マルゲリータの写真

●仮説(想定)●

①若いファミリー層も多く住む立地環境から小さなお子様のいる家庭や核家族の獲得出来ないか

②ディナータイムの売上を出前で上げる事が出来るのではないか

今回は上記①②を同時に対策する事で総合的売上アップを見込む

●行為(行った事)●

①お子様にターゲットを絞った(お子様の後ろには支払者である御家族の存在、お子様が食べたいと言えば御家族は頼んでくれる) メニュー(商品は以下に記載)とチラシの作成。チラシはポスティングもセットで「ラクスル」様に作成~配布迄手配させて頂きました。初心者や慣れていない方でも簡単にチラシが格安で作成できます。当方も頻繁に利用し皆様にもお勧めしております。是非御利用下さいませ。

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②ディナータイムにお子様の支持を得る事が仮説に基づいた行為計画となるであろう。お子様御自身で選ぶというよりは支払者である親御様の目に留まる事を目的とした、お子様メニュー100円であれば、支払者も懐にも優しいですよね!!

  ~~~チラシの内容~~~

定番のメニュー表は一新し明るくポップな感じで仕上げた!!

 →お子様セットのメニュー開発(内容:蕎麦(温又は冷の他、から揚げ、ハンバーグ)

 →お子様メニュー100円セール(原価は250円で抑えたが150円の赤字)1日限定20食とした。

店舗の負担を考え、新規の取り組みはお子様メニュー100円の開発のみとし、他のメニューは通常の出前メニューを価格変更もせず記載しました。

●事前準備●

チラシの印刷:ラクスルに依頼しデザイン、印刷、配布まで一貫して作成(投資:約20000円)

②客数が増える想定での人員配置の見直し(客数が増えたが、待たせてばかりでは悪い印象)客離れの原因になってしまいます。オーナー様と奥様は調理に徹する体制、外で修行していた息子様が帰ってきて頂き、配達を担当、息子様の奥様は出前の電話対応、仕込みの手伝い、これで揃えられる範囲での人員は身内で揃える事が出来ました。

③仕込み食材の増量:チラシの配布日から2週間は通常50名程度の仕込み量の他に20名分を追加し、お子様メニューも20名分を仕込みした。お子様向けの食器も種類豊富なかっぱ橋.comさんで準備!!

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※事前準備:人員(人)配置(配布と店舗オペレーション)、食材(物)準備

行為をおこす際に必要なのは総合的準備(人:人員配置、物:食材、金:釣銭の見直しである。

●いざ開始●

いよいよ老舗「お蕎麦屋」の逆襲です!!!!

開始日は平日という事もありましたが、なんとランチタイムに近所の保育園のママ達が御来店です!!!びっくり!!!今まで来店されたことの無い新しい客層です。ママ3人にお子様4人、勿論お子様メニュー4個も御注文頂き、ママ達は通常メニューで御注文を頂きました。新規顧客の取り込み成功の瞬間です。恐らくファミレス、ファーストフードに行かれていた客層が老舗「お蕎麦屋」に来店された瞬間です。

また、出前の方も好調でした。小さなお子様のいるであろうお客様、勿論新規からランチタイムで5件の御注文です。通常の出前も合わせて、息子様は大忙し!!でも皆近所なので直ぐに配達は完了です。

初日のランチタイムの客数は、来店20名(通常の1日計の客数)出前25人前(こちらも通常の1日分)の御注文を頂きました。ランチタイムで実施前の1日分を売り上げました!!!大成功ですね!!!!

続いてはディナータイムです。

18時に仕事帰りのお母様と小学校低学年のお子様2名の御来店をきっかけに、合計3組のお子様連れが御来店頂きました。当たり前ですが皆さん「100円お子様メニュー」を御注文です。

出前の方は、お子様メニュー関連で3件です。嬉しいですね!!

バタバタではありましたが、20時に営業が終了!!

●結果●

総客数:店内約45名、出前約36名分、合計約91名

総売上:店内41000円、出前:29000円、合計80000円

実施前との比較ではなんと「30%以上」の客数アップにつながりました。

投資:お子様用の食器30枚(約30000円)、チラシ印刷関連で約20000円、合計50000円の投資でした。

●総称●

家族一丸となって取り組んだ結果、上記の数値を達成する事が出来ました、何より家族の絆で勝ち得た売上だと思います、修行中の息子様も帰ってきて、奥様もお手伝い頂いた事で、この家族の絆がより強固な物になったのが一番の成功ではないでしょうか?3代目となってもきっと「地域密着型」の店舗を繁栄して行ってくれると思いました。継続は力なり!!がんばれ!!!

またこれからの時代は「キャッシュレス時代」に入って参ります。現在のキャッシュレス決済はキャンペーン等で「ポイント」が多額に付く物もございます。お客様も上手く使いこなしポイントをゲットしている背景から、皆様の店舗でも導入する事でお客様高感度、来店動機にも繋がってくると思いますので、以下をクリックし詳細確認して頂き是非導入をお勧め致します。

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